23年も前の作品が再上映
延期が決定されてしまいましたが、2021年1月23日公開予定だった『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の公開に合わせて、1月8日~22日まで、旧劇場版の『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に』が期間限定で上映されているということで、終了間際のレディースデイに鑑賞しに行ってきました。
この作品は1997年3月に公開の『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』と1997年7月に公開の『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』の両作を組み合わせて1998年3月に再公開された、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版』本来の形ともいえる作品とのこと。
レディースデイに観に行ったので、お客さんはカップルが2組くらいと60代と思しき男性以外はほぼ女性で30代くらいの方が多かったように思います。そこまで大きな劇場ではなかったんですが、平日の夕方ということもあり20名くらいの方が見に来られていました。
エヴァは新劇場版から見始めました
そもそも、エヴァンゲリオンに興味を持ち始めたのは最近で、昨年の初めに新作公開前の特集としてテレビで取り上げられていたり、YouTubeやアマゾンプライムで新劇場版の序・破・Qを観たところから、テレビアニメ版も見たい!と思うようになり、動画配信サイトに登録して、テレビアニメ版から、旧劇場版まで一気に見てとりこになってしまいました。
色々と複雑で一回では理解が追い付かず、詳しい友達を質問攻めにしてみたり、考察の動画や記事を観たり、数回見返したりとここまでアニメ作品にはまったのは初めてでした。
そんなときにこの映画が再上映されると聞いて、23年も前の作品を映画館で見られるなんて、なんてラッキーなんだと思いました!
スマホやテレビで見る動画では感じられない臨場感
私がエヴァを一気見したのは時々テレビに飛ばしてみてましたがほぼスマホ。実際に映画館で見るとやっぱり臨場感が全然違いますね!音の感じ方、音楽の聞こえ方や見落としていた部分などがたくさんありました。
前半
DEATH(TRUE)2は総集編みたいになっていて、それぞれのキャラクターの心情や戦闘シーンなどが描かれていて、時系列がバラバラで最初少し戸惑いましたが、色々と思い出しながら、あぁ、この時こういう心理だったんだ!とか、こういう背景があったんだ!と新たな発見がたくさんありました。
後半
Air/まごころを、君にでは、衝撃のシーンがたくあんありましたが、巨大スクリーンで見るとその衝撃の強さは全然違いました。特に後半のアスカの戦闘シーンは圧巻で、ストーリーは知っているのに力が入る感じでした。
前半と後半の間に4分半ほどの休憩が入ったり、作品の途中にエンドロールが入ったり、演出もすごいなぁと思いながら、あっという間の160分でした。
一つだけ残念な点を挙げるとすれば、聞けると思っていた『魂のルフラン』が聞けなかったことです。
この曲が聞けるのは、1997年当初に公開された『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』のみだそうで、どの配信サイトにもなく、また単体でDVD化もされていないので、DVDボックスを買うしかなさそうです。それなのにこの曲がここまで有名なのってすごいですよね。
映画を観終わって
最後の終わり方に衝撃を受けたのは動画サイトで見ていた時もそうでしたが、一緒に観に行った友人にスクリーンで見たら呆けるよ。と聞いていました。
実際に、アスカのセリフのすぐあとにバン!って終劇ですぐシアターの明かりが点灯するという何とも今まで味わったことのない感じ。確かに呆けました。見ていた方々も同じようで、おそらく1度や2度は見たことがあるであろう人たちっぽかったんですが、皆さん無言で身支度をし、順に劇場を後にしている感じで、館内は異様な静けさのままでした。
最後に
去年の今頃はまさか自分がエヴァンゲリオンにはまるなんて思ってもいませんでした。奥が深くて何回見てもどういうことやろ?って思う部分もあるんですが、見るたびに新たな発見があったり、徐々につながってきたりと、噛めば噛むほど味わい深い作品だなぁと改めて思いました。
ストーリーはいろんな考察が繰り広げられるくらい難解な部分も多いんですが、劇中のセリフなどは胸に刺さるものもたくさんあって、大人が楽しめる作品だと感じました。
新作は延期が決まってしまいましたが、公開される日が待ち遠しいです。